最大22%低いOLED消費電力でノートPCでも鮮明なHDR画質!サムスンD、インテルと協力し次世代低電力技術「SmartPower HDR™」を開発

□ バッテリーの懸念はDown、画質の満足度はUp…完成形HDR「SmartPower HDR™」

□ 可変駆動によりコンテンツごとの最適電圧を適用、固定電圧方式の既存HDRモードと差別化

□ ウェブブラウジング・文書作成時は22%、高画質駆動環境では17%までOLED発光消費電力を削減可能

□ インテル、「今回の協業は性能向上と電力最適化において重要な進展を意味する」

サムスンディスプレイは7日、インテル(Intel®)と提携し、ノートPCのHDRモードにおいてOLED発光消費電力を最大22%削減できる「SmartPower HDR™」技術を共同開発したと発表した。AI PCの普及が本格化する中、ノートPCのバッテリー効率はもちろん、HDR高画質の使用環境を大幅に改善するものと期待される。

「SmartPower HDR™」は、ノートPCにて比較的少ない消費電力でHDRモードを楽しめる低電力技術だ。ディスプレイの消費電力は駆動電圧に大きく影響を受けるが、既存のHDRモードではコンテンツに関係なく高電圧に駆動電圧を固定していたため電力損失が発生していたのに対し、「SmartPower HDR™」はコンテンツに応じて電圧を変動させることで消費電力を節約できる。

ウェブブラウジングや文書作成など一般的なノートPCの使用環境では、低い電圧でもディスプレイ駆動が可能だ。しかし、高画質のゲームや映像を駆動する際は輝度が高くなるため高い電圧を必要とするが、既存のHDRモードはコンテンツとは無関係に最大輝度に合わせて高電圧で固定されており、一般的な使用環境では不必要な電力消耗が発生していた。多くのノートPC製品が、映像やゲームなどのコンテンツをより鮮明で躍動感ある表現にするHDR(High Dynamic Range)モードの長所があるにもかかわらず、色域と明るさが制限的なSDR(Standard Dynamic Range)を基本画質モードとして提供しているのはこのためだ。

しかし、「SmartPower HDR™」は既存のHDRモードと比較し、一般使用環境(ウェブブラウジング/文書作成)では22%、高画質駆動環境では17%までOLED発光消費電力を削減できる。特に一般使用環境では、SDRモードと消費電力が類似した水準となる。

サムスンディスプレイは、2025年2月にインテルと覚書(MOU)を締結して以降、技術開発に向けた協力を続けてきた。両社は、ノートPCのSoC(System on Chip)でリアルタイムにフレームごとの最大輝度値を分析し、OLEDパネルを制御するT-CON(Timing Controller)に転送、T-CONがこの明るさデータと「OPR(On Pixel Ratio、全画素のうち作動する画素の比率)」を分析してコンテンツに適した駆動電圧を調節する方式で「SmartPower HDR™」を実装したと明らかにした。

サムスンディスプレイIT戦略マーケティングチーム長のチョン・ヨンウク常務は、「『SmartPower HDR™』はHDRの優秀性をスペック表を超えて実際の使用環境で消費者が感じ、体感できるようにする『完成形HDR』」であるとし、「『SmartPower HDR™』技術をさらに高度化する一方、多様なOLED低電力技術を通じて多くの消費者がノートPCで鮮明なHDR高画質コンテンツを楽しめるよう、技術開発を続けていく」と述べた。

インテルのPCエコシステムおよびAIソリューション総括であるトッド・ルウェレン(Todd Lewellen)氏は、「ディスプレイはノートPC全体の電力消費量の半分以上を占めるため、効率性改善のための核心的な目標である」とし、「今回の協業は視覚的革新の限界を超えるものであり、性能向上と電力最適化において重要な進展を意味する」と語った。